立方体を形づくるタイルが浮かびあがったままになっている。周囲に設置された枠が淡い光で照らされる中、キーボード上でも、“再生”と“印刷”のキーが緑がかった光を放っている。
発生条件
- 12:00、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00、18:00 「こんにちは。そちらはサン=ギレーヌ通りの〈フォートレス・アクシデント〉ですね。こちらは東インスリンデ第1中継局です」
- 19:00、20:00、21:00、22:00、23:00 「こんばんは。そちらはサン=ギレーヌ通りの〈フォートレス・アクシデント〉ですね。こちらは東インスリンデ第1中継局です」
- 07:00、08:00、09:00、10:00、11:00 「おはようございます。そちらはサン=ギレーヌ通りの〈フォートレス・アクシデント〉ですね。こちらは東インスリンデ第1継局です」
- 00:00、01:00、02:00、03:00、04:00、05:00、06:00 「こんばんは。そちらはサン=ギレーヌ通りの〈フォートレス・アクシデント〉ですね。こちらは東インスリンデ第1中継局です」
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まるで先史時代の動物が眠りから覚めるように機械が発光しはじめると、キーボード上の緑がかった“再生”と“印刷”キーの存在が明らかになる。中央のコンパートメントとつながっているカバーは大きくひらいている。
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ワイヤーの張られた枠の中に、埃をかぶったラジオコンピューターが鎮座している。どうやらすっかり忘れ去られ、使われなくなったものらしい。キーボードには長方形のON/OFFボタンがあり、プリンターから1枚の紙が顔を出している。
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「ラジオコンピューターだ…」機械のそばを旋回するあなたを見ながら、キムが言葉を漏らす。「こんな誰もいないところに放置されたままなのか」その声からは驚きと、少し警戒している様子が伝わってくる。
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「なんだ、まさか当てずっぽうをするつもりか?」キムは首を横に振り、発光するラジオコンピューターを眺める。回線の向こうが沈黙していることから、中継局にキムの言葉は聞こえていないと思われる。