応答 · 2
- 「いや、別に」記憶される · 1
- 「それは役に立ちそうだ…と思う。うん」
「いや、実際そうでもない」彼はしわがれ声で言う。「1週間もしないうちに、くそ肝臓どもがありとあらゆる地獄を俺に味わわせた。最終的には母ちゃんが俺を医者に連れていって… 慈善事業じゃなく、本物の…」
ラ・デルタの“大ブルジョア”たちはあまりに潤っているから、文字どおり法の適用を免れている。この陽気な友人は社会のそれはそれは低いところを這っていて、こういう連中もまた事実上、法の権威が触れない状態となっている。両極端でいることの利点だ。
「つまりだ、友よ」彼は人差し指を立てて言う。「男ってのは自分で運命を切りひらくもんだ。…俺は実にうまくやったぜ。この“最高にすばらしいリキュール”を3本も手に入れて、ここの仲間に2本売り、“すぐに”その利益を投資にまわした」
誰がそんなところにしまっておけといった? 駄目だ、もっと特別な場所にしまっておくんだ。“もっともっと”特別なところにな。さあ、じいさんから離れてふたりきりで話をしよう。俺とおまえだけで。