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忘却の記録簿
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「それは“多い”な。そこまでの量をさばいていたのなら、透かし模様に記されていた“解決ずみ”の事件数にも説明がつく…」キムは言葉を切る。「ちなみに、君がミスをしていると言いたかったわけじゃない。出すぎたことを言ってしまったな」
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“厳密に”いえば、紙は白くない。日光と酒のせいで黄色い染みができていて、濃い青の筆跡で覆われている。インクが水彩模様となって染み出し、複数のページの全体につるを伸ばしている。紙そのものには薄い赤線で四角形が描かれていて、それらが短い段落を形成している。
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ところどころに、事件簿・要記録と書かれた赤いスタンプが押されている。“事件簿”自体の数は多い。濡れた、くしゃくしゃの、耳を折られたページがあなたの手元で崩れていく。その数は100を超える。筆跡は充分に整然としていて、極端に濃密だが、判読はほとんど不可能だ。
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労働。反目。貧困。ジャムロック地区。これらの手記に記された捜査記録は今年の、51年の1月にまで遡る。ページが欠けていて… “奇妙な”命名法が用いられているせいで… 正確な数の把握は難しいが、少なくとも20件、ひょっとすると30件の事件がある。どれも着手ずみで、未完了のものだ。
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腐りかけた食物のすえた悪臭がセルロースに染みついている。それがこの体験の“基盤”をなすものだ。その基盤を囲むのは、いたんだ肉のかすかな気配… 死の成分にほかならない! そこにトイレ洗剤の柑橘香がたっぷりとまぶされている。
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あれだ… 街なかの小便器に放り込まれるあの固形剤に似ているぞ。名前はおそらく〈フェルミ・ディスクリート〉か〈アクセル〉といったところか。長い旅路のどこかで、この記録簿は公衆便所の内側を覗いたのだろう。
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- ああ、もちろんだ! ほかの多くの表現とともにな。この洗浄錠剤は〈ワーリング・イン・ラグズ〉で使われている… ひょっとすると記録簿はあそこで便所に落とされたのか? おまえの手によって。
- おまえの鼻は自分が何をまちがえたのか理解できずにいる。
- ならばもっとよく耳を傾けたらどうだ? とにかく、おまえの鼻が伝えようとしているのは… 記録簿はおまえの手で〈ワーリング・イン・ラグズ〉の便所に落とされたということだ。おまえの部屋のトイレ洗剤とまったく同じにおいがする。
- 続ける
- おまえの鼻は感謝とも憤慨ともつかぬ感情を抱えている。
- そうだ、おまえの鼻は文字どおり“くそ”を嗅ぐような放逸な真似は、“あんなくそサプライズ”は好まない。さあ、もう終わりだ… 記録簿はまたおろされ、おまえの鼻から離されている。
- “どこの”だと? このにおいを嗅いだことがあるかどうか、おまえにはわからない。あるいはもっと悪いことに… このにおいを嗅ぎたかったのかもしれないという感覚がつきまとう。
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しばらくして、キムがしびれを切らす。「すまないが、もう一度聞かせてくれ… “どうすれば”それが捨てられるような羽目になる?」
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- 「俺のスタイルの邪魔になっていたからにちがいない」記憶される · 1
- 「〈ワーリング〉の従業員の誰かが捨てたのかな? 俺は知らんよ。こんな話は退屈だ」記憶される · 1
- 「俺は警官でいたくなくなったんだろう」記憶される · 1
- 「こいつには不吉なものがある。手放す“必要”があったのかもしれないな。来たる大流血のために」記憶される · 1
- 「こいつには不吉なものがある。暗い雰囲気を感じるな。手放す“必要”があったんじゃないか?」記憶される · 2
- 「まちがいない、俺か… 何者かが… ホステルの俺の部屋の便所にこれを捨てたんだ。同じ錠剤のにおいだ」(とんとんと鼻を叩く)
- 「ああ、その話はまだしたくない」記憶される · 1
「捜査官、どれほど破損していても… それが…」キムは記録簿を指さす。「… 公式な書類であることにちがいはない。中には、捜査中の“膨大”な数の事件に関する記録が含まれているだろう。潜入捜査官の名が挙げられているかもしれないし、情報提供者の名もきっとある。君のスタイルに組み込むことを勧めるよ。組織全体のために」
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そうだろうか… おまえはこいつの平凡なありさまを見たか? 平凡なクリップに、便所のにおいがするありきたりな書類ときた。こいつを“垢抜け”させてやるべきだった。まあいい、好きにしろ。余計なことを言ったな。
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- 続ける
- 続ける
- 「退屈? もっと“危機感”を持ってみろ。RCMの敵… 犯罪組織や、もっとタチの悪い連中の手に書類の一部が渡っていないか、記録簿を徹底的に確認するべきだ。公的な書面はときに情報提供者の名前や潜入捜査官の情報さえ載っているものだからな」
- 「僕にもわからないな…」キムはぼろぼろの記録簿を指さす。「中身がそろっているか、書類を精査しておくべきだ。公的な書面には情報提供者や潜入捜査官の名前さえ載っている。その一部がRCMの敵対勢力の手に渡ったら、流血沙汰になるかもしれない」
- 「いずれにしても、見つかったのは幸運だった。中身がそろっているか確認しておくように。公的な書類は… 機密事項を含んでいて、危険なものだ」
- 「そこもとは中身を検(あらた)めしや?」キムはぼろぼろの記録簿を指さす。「書類を精査しておくべきだ。公的な書面には情報提供者や潜入捜査官の名前さえ載っている。その一部がRCMの敵対勢力の手に渡ったら、流血沙汰になるかもしれない」
「さてと、失礼してもかまわないかな…」キムは自分の“まっさら”な青い手帳をまたひらく。「それを見ていたら、自分の手帳がちゃんと“完璧な”状態にあることを確認したい衝動に駆られてしまった」
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「退屈? もっと“危機感”を持ってみろ。RCMの敵… 犯罪組織や、もっとタチの悪い連中の手に書類の一部が渡っていないか、記録簿を徹底的に確認するべきだ。公的な書面はときに情報提供者の名前や潜入捜査官の情報さえ載っているものだからな」
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「俺は警官でいたくなくなったから… 文字どおり、キャリアを便所に流したんだろう」
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- 「我は舌の代弁者なり」記憶される · 1
- 「わからん」
「そこもとは中身を検(あらた)めしや?」キムはぼろぼろの記録簿を指さす。「書類を精査しておくべきだ。公的な書面には情報提供者や潜入捜査官の名前さえ載っている。その一部がRCMの敵対勢力の手に渡ったら、流血沙汰になるかもしれない」
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「そこもとは中身を検(あらた)めしや?」キムはぼろぼろの記録簿を指さす。「書類を精査しておくべきだ。公的な書面には情報提供者や潜入捜査官の名前さえ載っている。その一部がRCMの敵対勢力の手に渡ったら、暗い雰囲気に包まれるかもしれない」
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「僕にもわからないな…」キムはぼろぼろの記録簿を指さす。「中身がそろっているか、書類を精査しておくべきだ。公的な書面には情報提供者や潜入捜査官の名前さえ載っている。その一部がRCMの敵対勢力の手に渡ったら、流血沙汰になるかもしれない」
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「僕にもわからないな…」キムはぼろぼろの記録簿を指さす。「中身がそろっているか、書類を精査しておくべきだ。公的な書面には情報提供者や潜入捜査官の名前さえ載っている。その一部がRCMの敵対勢力の手に渡ったら、暗い雰囲気に包まれるかもしれない」
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- 「我は舌の代弁者なり」記憶される · 1
- 「わからん」
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「書類が便所に詰まっているのをシルヴィーが見つけて、彼女が捨てたんだ」
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「ああ、なるほど」一瞬の沈黙。「だが、そもそも書類は“なぜ”そんなところにあった?」
応答 · 6
- 「俺のスタイルの邪魔になっていたからにちがいない」記憶される · 1
- 「〈ワーリング〉の従業員の誰かが捨てたのかな? 俺は知らんよ。こんな話は退屈だ」記憶される · 1
- 「俺は警官でいたくなくなったんだろう」記憶される · 1
- 「こいつには不吉なものがある。手放す“必要”があったのかもしれないな。来たる大流血のために」記憶される · 1
- 「こいつには不吉なものがある。暗い雰囲気を感じるな。手放す“必要”があったんじゃないか?」記憶される · 2
- 「ああ、その話はまだしたくない」記憶される · 1