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“教会に到着。扉が板でふさがれていたので、バールを使って中に入った。だいぶまえに放棄された場所のようだ。変わったところは何もないが、周囲の人に話を聞いてみようと思う。ここにどうやって電気を通すか考えなくては。”
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“51年2月6日。地元の漁師たちと少し話をした。この教会はただでさえ不気味なうえに、ハーブ中毒者たちの縄張りなので近づかないほうがいいと言われた。確かにちょっと気味の悪いところではある。電気の件はまだ解決できていない。”
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“51年2月8日。アンテナを購入。設置に手間取ったのでシーモに手を貸してもらった。ほかのみんなも(街の外で酒を飲みつつ)“創作活動”に復帰したらしい。スリスワフがまたロックバンドをやりはじめた一方で、レクシーは見知らぬ人間に金の無心をしているようだが…”
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“けど少なくともアーティストのみんなは足元が固まってきたみたいだ… みんな有能な労働者だ、どこでだって働ける。グラフィックデザインでも広告でもやっていける。プログラマーのみんなも元気そうだ。なんといったって“プログラマー”だし。でもライターたちは… ひどい状況みたいだ。”
“とにかくあのデータロスの原因を突き止めて、この件に決着をつけなくては。バックアップまで消去されてしまった理由がいまだにわからない。あのとき、バックアップはフロントに接続すらされていなかったのに。わかってる、わかってるんだ… みんなそんなことはありえないと思ってる。わたしが嘘をついていると思ってる。わたしはその誤解をとくためにここにきたんだ。”
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“51年2月12日。食料品店で食べものを調達してきた。どうやら港でストライキが起きているらしい。久しぶりにマルティネーズの人々を見たが、まったく気分のいいものではなかった。必要なものはすべて教会にそろえた。明朝8時から作業を開始しよう。”
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“51年2月25日。データロスを再現しようと、〈リンテル〉にデータを送信するようになってからしばらく経つたが、進展はない。落胆が激しすぎてログインする気すら起きなかった。だが教会の裏に、興味深い“音声空間”の異常を発見した。(音を吸収するので)“吸音口”と名づけてみた。これはマイクをいくつか調達してこなくては。”
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“51年2月28日。やはり。最初の録音によって、吸音が現実であることが確認できた。わたしの頭がおかしくなったわけじゃない。直径およそ3メートルほどの“静寂の柱”がここにある。高度があがればあがるほど、少ない音しか録れなくなるみたいだ。たんなる偶然なのか。それともわたしがここに来るきっかけとなったデータロスとなんらかのつながりがあるのか。”
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“51年3月。何やら“ディスコ好きの若い連中”が教会の隣に居つくようになった。中心地を特定したくて静寂の録音を試みているが、どうやら図らずも未来のダンスミュージックも一緒に録ってしまっている。ネオディスコとでもいうべき、同じ1曲を何度も何度も…”
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“幸い、とても単調な曲だったため、アルゴリズムを構築して取り除くことができた。先日、そのディスコ連中のひとりが教会に中に入ってきた。こちらが挨拶をする暇もなく、その少女は恐怖を感じて立ち去ってしまった。よかった、誰にも作業の邪魔はされたくないもの。”
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“51年3月。中継局から連絡があった。何者かがマルティネーズにある、うちの旧事務所に置いたままのラジオコンピューターにアクセスを試みたらしい。わたしのほうでできることは何もない。あの店主は今も変わらず、わたしを建物の中にすら入れてくれないのだから。あの人はわたしが“呪い”の一部だと考えている。なんともマルティネーズらしい。”
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「白状しよう。実は〈連合〉軍艦〈アーチャー〉との接触を試みている。重大な責任をともなう任務の最中なんだ」
「白状しよう。実はあんたの〈レム・プリーフェクト〉を使って、〈連合〉軍艦〈アーチャー〉との接触を試みている。重大な責任をともなう任務の最中なんだ」
「いいや、俺ならできる… 俺はサイバネティクス界の神だからな。あんたの〈レム・プリーフェクト〉を使って、〈連合〉軍艦〈アーチャー〉を乗っ取ろうと思っている。今あの大砲を操っているやつらに砲口を向けてやるんだ」
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「ここへは片手間の用事で来た。とあるクラブの主催者を代表している」