物語はどこまで進みましたか?
評判
70 · 登場箇所
「俺は見たんだ… 黙示録的なビジョンを。闇に包まれた… 闇の奥… 闇の“向こう側”を…」
これは俺が待ち望んでいた〈大いなる黄昏〉だ。あのホテルの部屋で目覚めたときから、ずっとこれを待っていた。
水平線上だ。淡い炎。俺たちが今感じているものは、もうすぐ終わりを迎えようとしている。
「“誇張”だと! イヴラート、終焉の時はすぐそこに迫っている! 世界じゅうが壊滅的な被害を受け、多くの命が失われることになる」
「世界が終わるまえに、世の中を正そうと思ったのかもしれない。そんな発想を持ったことはあるか?」
「そうか、人体実験か。笑えるぜ」タイタスは無表情であなたを見る。
「俺にわかるのは“終末の時”が近いってことだけだ」
「そうだな。これがほんとうに必要なのは、終末が訪れたときだ。なんせ《生きとし生けるものすべての鎮魂歌》なんだから」
「もうすぐすべてが終わるって言ってただろう。俺はこのTシャツを着て終末を迎えたいんだ」
俺の呪われた魂の深さをしっかり受け止められるのは、漆黒に身を包んだソウシキコカトゥーだけだ。
「この歌を、世界を覆い尽くそうとしてる〈識域(ペイル)〉という無に捧げたい」
「黙示録の時が近い。人々に警告をしてやらなくちゃならない」
じっとして、この世の終わりを見ようとする。
やはりな。世界の終わりが近づいていたか!
俺は現実が、この世界が嫌いなんだ。すべてが嫌で恐ろしい。俺の望みはダンスすることだけ… 神よ、俺を踊らせてくれ!
「〈万物の終末〉ほどリアルじゃないな」
「現実? まったくひどい。まもなく原子の熾火だけが残るだろう。人間の顔の形をした響きのみが」