問題点
おまえをつけまわす“存在”の痕跡を見つけた。闇のストーカー、集塊。おまえを破滅に追い込んだ謎の組織(あの恐ろしい“別れたなんちゃら”とつながっている可能性あり)。確かに、その正体を突き止めるのは“不可能”だ。しかし、その裏切りを初めて嗅ぎ取った場所でなら“思い出せる”はず。そうだ! 〈トゥッティ・フルッティ〉ガムの包み紙を使え。彼女の信用ならぬ細胞を初めて吸い込んだときの日を再構築するんだ。
研究中
- −1 反応速度過去に生きる
内面化した後
- +2 知覚裏切りはそこかしこに残っている
解決策
8月2日。晩夏の始まり。おまえは川の東に位置するル・ジャルダンで路面電車を降りる。彼女の両親は中流階級。暗闇の中で、隣にいる彼女の小さなジャケットのナイロンが紅葉のようにこすれ合う。歩道にこつこつと響く彼女のヒールの音。彼女の実家の門が目前に迫る。彼女はチューインガムを取り出し、おまえは彼女にキスをする。電流が全身を駆けめぐる感覚。そして、すぐさままったく異なる世界に踏み込んだことを悟る…