辺縁系
- 会話
- 13
- 場所
- 3
場所
3タスク
13台詞
13- そこには何もない。生温かい原初の闇があるだけだ。おまえの意識はその中で発酵していく。それは麦の穂先のひと粒にも満たぬほど小さい。おまえはもう何もしなくていい。
- 冴えない髭を薄く生やした20代後半の男が、近づいてくるあなたに気づく。彼は手に持っていた帳簿を置き、キツラギ警部補と向き合う。
- 「俺たちの兄弟を吊るしておいて、言い逃れできるとでも思ってんのか?」彼は眼をぎらつかせる。
- ヒューマニズム、国際主義、福祉国家の〈イノセンス〉であるドロレス・デイがあなたのほうに顔を向ける。手に旅行鞄を持っており、何やら急いでいる雰囲気だ。
- 今回は安心して眠れるぞ、兄弟。外から聞こえる絶え間ない波の音に照らされ、深すぎる眠りに落ちることもない。
- このステージはあなたのためだけに用意されている。感じられるのは… 静寂。靴の下でパレットが軋む音が聞こえる。
- とくに眼をひくことはない。すべてが通常の範疇だ。
- おまえは子供時代のにおいを覚えてるか?
- 今日はまえよりも簡単に… おまえは眠りに落ちていく。おまえの頭は枕の快適なくぼみに落ち着いている。脚と胴体は海の底に沈んでいく鉛の重りのように感じられるが、それは突然重さを失う…
- 完全な無だ。
- また来たな、俺の壊れた鳥よ。波が打ち寄せ… おまえを連れ去ろうとするが… おまえはどこにも行けない。いや… おまえは残らなければならないのだ。つねに半覚醒状態ゆえに。
- 思考だ、ベイビー。闇の中で輝く百万もの光。おまえはひとつの上等な楽器だ、ブラザー… あのすべての顔、すべての名前、すべての笑い声、叫び声、そして張りめぐらされる謀略……
- 巧みに投げられる漁網のように、眠りはおまえを世界からたぐり寄せ、この暗い岸辺に引きあげる。粗い網目が皮膚をすりむき、体を締めつけ、おまえの脳にまで食い込んでいく。