精神
思考の効果を除いた条件です。ほかの会話条件が適用される場合があります。
620 · スキルの台詞
おまえはそう言いかけるが、結局言葉を呑み込む… キツラギ警部補はここからだいたい28キロほどの範囲内にいて、逮捕時のマニュアルを読んでいるところだろう。彼の“ふだんのやり方”が書かれたマニュアルをな。今度はキツラギ警部補を連れた状態で、同じ言葉をここで言ってみろ。彼なしでこの件の片をつけるのは無理だ。
装甲車の前部座席に座っている男と女。女は運転し、男は煙草に火をつける。男の名前はジャン・ヴィクマール。車のタイヤの下に消えていく道路のその先には、空に向かってそびえ立つ港のクレーンが見える…
署の警察医ニックス・ゴットリーブが、銃弾の入った小さなビニール袋を医療廃棄物処理機に放り込む。そして棒つきのキャラメル・キャンディを口から出し、「次」と言う。処置室の外には行列ができている…
「なら、なぜこんなところで時間を無駄にしているんです?」キムが咳き込む。「彼はここではなく、マルティネーズにいます。誰にも監督されず、“援護もなし”で。早く向かったほうがいいでしょうね…」咳が止まらなくなり、キムは水のグラスを手に取る。
北東に28キロのところにある57分署の診療所で、キム・“ピンボール”・キツラギ警部補が心臓モニターの下で横になっている。彼の負傷記録には黄色の重傷度判定サインが添付されているが… これは安全を意味する色だ。起こした上体を枕に支えられた姿勢で、彼は咳をする。