キム・キツラギ
- 会話
- 402
- 場所
- 16
場所
16タスク
136台詞
402- ネオンに照らし出された、あのふたつの影がまた浮かびあがる… ひとりは男で、もうひとりは女。まるで映像を巻き戻すように、1本の線が男の口から窓の外に向かって勢いよく延びていき、屋上で…
- ピンボール作業場に通じるドアだ。あなたは内側の閂(かんぬき)をかけたままにしてある。
- おまえがその花に眼をやった途端、一陣の風がそれをさらい、屋上の宙へと持ちあげる…
- エレベーターは静止して口をあけ、中に入るようあなたを誘っている。
- ここにある魅惑的なマシンたちは、ふたたびプラグを差し込まれてプレイされるのを待ちわびている。
- 中にいる男と女の姿が眼に見えるようだ。ふたりは身をよじらせ、ハーブの汗と汚れたリネンの中で泳いでいる。瓶がそこらじゅうに散らばっている…
- なるほど、ここが壊れたピンボールマシンの修理に使われていた場所か… 大昔にな。すべてが埃に覆われている…
- 作業場の床に敷かれた埃まみれのふかふかのカーペットの上に、はっきりと足跡が残っているのが見て取れる。
- 穏やかな薄茶色の瞳がおまえを見つめ返している。まるで眼窩のすぐ裏にある空間を見透かされているかのようだ。紅をさした赤い唇から煙が吐き出されている。なんと美しい女だ…
- 「タイタス・ハーディーから録音テープを預かってきた。そのテープの中で、故人は誰かをレイプする意思があることを語っている」
- 「“さっきの”って?」
- おまえの判断は正しかった。気分がいい。清らかな気分だ。
- 6枚の崩れかけた花びらが手の上にのっている。花びらは白く、鈴のような形をしている。
- 「クラーシェに聞いた話で、連中に協力を強いることは可能か?」
- 携帯式リールがあつらえ向きだ… リールはかちゃりと小気味よい音をたてて、装置にはまる。テープが磁気リーダーにまっすぐあてがわれる。
- 「そう」女がコーヒーの入ったマグカップをテーブルに置く。
- ちょっと待て… あの男、あのぶくぶくに膨張したあの男が、42歳だというのか?
- この建物全体を取り囲む暖かい空気の柱が、おまえのまわりで上昇している。それがねじれて変形するのが感じられ、紙片や鳥たちが、数百万リットルの水とともに、この暖かい上昇気流に乗っている…
メモ
461- 「いい指摘だ。彼は酔っていた可能性もある。あるいは我々が想像もできない理由で… いや、服装だけで決めつけるべきじゃなかったな」
- 「嫌?」キムの表情は厳しく、説得できそうにない。彼はあなたを指さして言う。「“絶対”に気合を入れ直すんだ」
- 「絶対的に」
- 「そうしないと君は世間にそっぽを向かれ、置き去りにされるぞ」
- 「ダバ・ドゥープ・ドゥープ・デッド」彼はいっさいの抑揚をつけずにそう言う。顔の表情は微動だにしていない。
- 「もちろん」キムは頭を横に振る。
- キムはこの高度な概念に納得してうなずく。熟考した末に、彼はこう答える。「そうだ、そのとおりだ」
- 「地域の住民たちと話でもしに行くか。風向きが変わるまでのあいだ、できることを見つけよう。今はまったくの無風だ」
- 「今の彼の状態のことだ」キムは死体を指さす。
- 向かう先が死そのものだったとしても、彼はおまえにつき従ったにちがいない… そしておまえもまた、そうしただろう。
- 「私の同僚は、少々“挑発的”なユーモアのセンスの持ち主でしてね。どうか悪く思わないでやってください」
- “彼女とのこれまでのやり取りについて、事前に聞かせてもらって正解だった”と、キツラギ警部補は考えている。“おかげで調子を合わせられる”と。
- “だから、彼女とのこれまでのやり取りについて、事前に話し合うべきだったんだ”と、キツラギ警部補は考えている。“この男には不愉快な不意打ちを食らわされてばかりだ…”
- キムがあなたを横目で見るが、何も言わない。
- 「勝手に言ってなさいな」彼女は鋭く言い放つ。「みんなに向かって失礼なことを叫んでやったらいいんじゃないかい。ここじゃもっと最低な台詞も聞いたしね。さて、で、あんたは興味あるのかい、ないのかい?」
- あなたの露骨な女性蔑視に、キムはため息をつく。
- 「… 君も言葉が足りないな。芝居を始めるまえに話の筋を伝えておけば、僕も話を合わせられただろうに。とりあえず、ここまでの尋問はすべて台なしになってしまった」
- 「君が」キムがあなたのほうを向く。「ここの捜査で変わった尋問手法を使うつもりなら、僕にも話を通しておくべきだ。第一、その捜査自体が、逸脱していると言わざるを得ないけどね」